│エピソード│幸せのかたち│いっしょに夢を育てたい│家づくりの新しい路│甚五郎の信条│ 人と人が「出遇う」ことによって物事は始る。 人と人が家族として「つながり遇う」家、 人が人を「遇する」家、 そして、人が幸せと「遇える」家。 そんな「遇」を提案するのが甚五郎の仕事です。 父の家造りに遭遇。鵠沼海岸の小さな家。田の字プランの平屋で楽しい思い出がいっぱい。茅場町の印刷工場時の住まい。RC造の箱、内装は何度か直して現在に繋がっている。日光眠り猫と左甚五郎と出遇う。落語講談の世界の左甚五郎、庶民のスーパーヒーロー。開成中学就学旅行。大阪万博の過激な自己主張と京都奈良の伝統建築群に遭遇。万博の建物もすごいと思ったけど京都、奈良の庭園、建築にはやっぱりかなわない。 早稲田大学で有名建築家、巨匠といわれる作家の世界を覗いた。一般の住宅が好きだった。ハウスメーカーで数字に追われ数字で評価される人たち、とお客様のために誠実に尽くす人たちに遇う。利益追求に奔走する工務店と地道に仕事に打ち込む職人達との出遇い。ローンを組んで家族の為一生懸命に家をつくるお客様たちとの出遇い。とっても勉強させていただきました。 いろいろ見えてしまい納得できず退職、そして独立はしたけれど……ハウスメーカーの外注としてつなぐ。お客様の利益第一を貫ける人と出遇う。お客様のことを真剣に考える監督に出遇う。お客様の住みやすさを常に考えてる大工と出遇う。お客様との出遭いでお客様の気持ちになれる自分に遭遇。お客様のために自分を磨き、もてる技術を発揮しようと志熱くする。 "自分の仕事、作品の発表のためにお客様の家造りを利用してはいないだろうか？" こんな疑問に出遇った。無意識の中にこういう気持ちがあったようです。家族がしあわせになる家を造りたい。子供からお年寄りまで楽しく安心して暮らせる、心安らぐ家庭を支えられる家を造りたい。 家族の個性、人それぞれのDNAが繋がりながらも違っているように暮らし方、幸せのかたちは家族の数だけ在るのでしょうか？ 私とお客様の出会いはまさに千戴一遇です。セミナーや講演が糸口でしょうか。 お話を伺いながらこの方々の"幸せのかたち"をイメージします。設計のご依頼をいただくと"幸せのかたち"をもとめて色つきの付箋に暮らし方や夢など、心に在ることを何でも書き込んでもらったり、いっしょに作業をしたりします。そして家造りのテーマをお客様に見つけていただきます。こういう検討をすることを暮らしのデザインといってます。トステムのタスカルテはこの考え方を元に作りました。 私の"幸せのかたち"論ですが、家族の幸せは健やかな子供の成長とご両親が夢を持って人生を謳歌していることと思います。そしてこれが成り立つには家族の輪、愛が必須です。私は仕事柄様々な家族と出遇いました。だから、皆様の"幸せのかたち"発見に多少ともご相談できると思います。といってもただの設計屋ですから細木数子さんのような気の利いた言葉は出ませんが。ただこの仕事、26年、200棟以上も家を作ってしまったという事実。経験が皆様の夢先案内人として幾分かお役に立てれば幸いです。 "幸せのかたち"は家族の輪のなかで夢として育てていくときどうかその輪の近くに家造りの相談者として傍らに加えてください。いっしょにもろもろの課題を乗り越えていきましょう。 家造りにはいろいろな発想があり仕掛けが有ります。この発想、仕掛けの種(夢かな？)はいっしょに考えていく中から生まれます。 私はできるできないに縛られる前に提案をたくさん出します。刺激を与えてくれると楽しくなっていろんなテクニック、技を提案します。 たくさんの提案が出てきてどれもおもしろそうですが、なんでもやりすぎるとバラバラでわけのわからない物のなってしまいます。 幸せのかたち、家造りのメインテーマに外れることなくいっしょに考えまとめていきましょう。 お客様ご家族と一緒にまとめていくことでお客様はご自身の住まいという納得された気持ちになります。 事実、重要な要素はすべてお客様が決定され、理解周知されていますので、後悔は無く必ずや満足いただける物となるでしょう。 お客様が私達の経験、知識、技術をひきだして上手く利用し家造りの羅針盤として使っていただけたら幸いです。 私はお客様の家造りを自分の作品発表に利用することは致しません。あくまでもお客様との協働製作であり主役はお客様です。 すばらしい家ができればお客様と一緒に私達も大喜びです。 スタイリッシュなデザインがしたくて過去にはリスキーな設計もしたが、 雨漏り　結露　音　床鳴り などなど様々なトラブルを経験しました。 お客様にとって何が良い家か？ 使い勝手がよく安全でしっかりした基本性能を満たす家。 でもデザインをあきらめない。 お客様の暮らしにあわせたデザインを展開する。 ただの生活の入れ物ではなく夢、愛に裏付けられたデザインが生きている。 だから暮らしのデザインが仕事の入口です。 本物の仕事 石油化学製品が、接着剤がやたらに使われています。偽物、表面だけの資材です。 シックハウス法の4☆の建材で固めてもシックハウスは出ています。 熟練の大工、職人達が本当の仕事をする、技が生きる家造りをしよう。 事務所内に建材の実物サンプルを集めて展示しています。触って匂いを嗅いで確かめられます。 本物が解かるお客様になっていただき家造りを一緒に楽しみましょう。 家の造り方を説明します。建材の買われ方、職人の技術、手間、など私のわかる範囲で情報公開をします。 いくら掛かったのか、コストをできる限りオープンに公開します。 あらゆる点でお客様の利益を守ることに貢献します。 自分の経験を家を建てようとする人、家造りを仕事にしている人に伝えたい。 お客様向け、工事関係者向けのセミナー、勉強会を広げたい。 ※ 『住』とは、住宅という器のみを言うのではなく、そこでの日々の暮らしぶりまで含めている。

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